2009年、私は円覚寺の座禅会に初参加した。
2008年にリーマンショックが起こり、
これからは寄って立つものは無くなる。
そのように言われており、軸となるものが必要。
そのように思い、私は何を軸とするか考えた。
そして歴史小説が好きだった私は短絡的に思いついた。
「そうだ!武士道だ!新渡戸稲造の武士道を読もう!」
武士道には武士の行動規範として儒教が紹介されており、
その他にも仏教、とりわけ禅が紹介されていた。
そしてインターネットで色々と調べると、
自分の家の近くの円覚寺が禅の歴史において、
とりわけ明治の文明開化期において、
重要な役割を果たしたと知り、
ドキドキしながら初めて座禅会に参加した。
「始めは足が痛い!」ばかりだったが、
回を重ねるごとに痛みに慣れていった。
「足が痛いのは仕方がない」
そのように考えると気にならなくなった。
そして学生坐禅会などにも参加して、
居士として参加出来る中では最も重要な
土日座禅会への参加を許可されて、
これから老師に相見して公案修行だ!
そのように思っていたのだったが、
当時は仕事が危機的状況となっており、
激務な上にあわや首を切られかねい。
そのような状況だったため、
土日の休日出勤という状況も発生し、
かくして仕事との両立が困難となり、
お世話になった参加者の方々に挨拶をして、
参加を辞退させていただくことにした。
これが我が七転八倒・七転び八起きの始まりだった。